朝と夜の冷え込む時間帯はあるものの少しずつ暖かくなってきて、春を感じるようになってきました。
釣果情報を調べてみると『春告魚(はるつげうお)』であるメバルがたくさん釣れるようになっています。
メバルは釣って楽しい、食べて美味しい魚なので、これは狙うしかない!
でも、僕はメバリングが苦手で全然釣れないんですよね・・・。
これはどうしたものかと考えてたところ1つだけ釣れやすい方法があることを思いだしました!
それがメバルを狙ったウキ釣りの1つ、エビ撒き釣りです。
- メバルについて
- エビ撒き釣り仕掛け
- エビ撒き釣りの釣り方
エビ撒き釣りの存在と釣り方はなんとなく知っていますが、実は初めてやってみる釣りなのです。
そんな初心者でも釣ることができたのか!?
ぜひ、最後まで読んで、結果を見て行ってください!
メバルの生態
メバルは根魚(ねざかな)、ロックフィッシュと呼ばれるものの一種で、テトラやスリットなど海中の障害物を好んで生息しており、体長は最大で30cm程度、視力がよく警戒心が高いと言われています。
また、大きな眼が張り出しているので眼張と呼ばれるようになりました。
先ほどメバルは『春告魚』と言いましたが、その理由として春になると浅場に産卵のため移動してくるからです。
元々は、ニシンのためにあった言葉ですが、ニシンの漁獲量が減ってきて、メバルも同じ時期に旬を迎えるので呼ばれるようになりました。
メバルはDNA解析により3種類いることが分かりました。
その区別の方法として、軟条と呼ばれるヒレにある筋の本数を数えることで判別できます。
- テトラや岩場が好みのアカメバル、15本。
黄色っぽく見えることもあり、金メバルと言われることがあります。 - 回遊性の高いクロメバル、16本。
背中付近が青みがかっていることがあり、ブルーバックと呼ばれることも。 - 漁港内といった落ち着いた場所が好みのシロメバル、17本。
全体的に白っぽく、横縞がはっきり見えます。
日中は障害物に隠れてじっとしていますが、夜になると活発にエサを探して表層まで浮いてくることもあり、メバルは夜釣りがメインとなります。
そして、『メバルは凪を釣れ』と言われており、ナギとは風がやみ、波がなくなり、海が落ち着いたことを指し、静かな海がメバル釣りに適しているという意味です。
海が荒れていると警戒して物陰に隠れてしまうので釣れにくいということになります。
メバルはタチウオのように立ち泳ぎをすることがあり、上から落ちてくるエサ、何も知らず上を泳いでくる小魚を捕食します。
また、群れで泳いでいることが多いので、タイミングよく時合に当たることができれば数釣りを楽しむこともできます。
エビ撒き釣りの仕掛け
今回使用した仕掛け一覧がこちらで、順番に解説していきます。
ロッド
今回釣りをしていたのが防波堤で足場のいいところだったので、柔らかめのルアーロッドを使用しました。
テトラや磯といった足場の悪い場所であれば、障害物を回避しやすい磯竿もおすすめです。
真っ暗な中で釣りをするため、磯竿に慣れてないとラインが穂先に絡まったことに気付かず投げてしまうと折れてしまったり、周囲の人にひっかけてしまう恐れもあります。
ですが、慣れてしまえば元々が長いので5m程度であれば投げなくても届く、仕掛けを全てガイドの外に出したまま投げれるので飛距離を稼ぐことができるなどメリットもあります。
僕はふかせ釣りもするので磯竿を持っていましたが、もしなければシーバスロッドやエギングロッドを用意するのがコストを抑えつつ他の釣りにも代用できるのでベストかと思います。
今回使っていたのがダイワのシーバスハンターXです。
ウキ釣りだけでなく、ライトショアジギング、ぶっこみ釣り、サビキ釣りなどに代用することができるので1本あれば幅広く対応することができます。
磯竿が欲しいなら、シマノのホリデー磯がおすすめです。
入門用としてお手頃価格で、サビキ釣り、ウキ釣りと万能に使えます。
まさに、コスパ抜群の磯竿と言えるでしょう!
小型リール
メバルは、強烈な引きではないので大きめのリールは必要ありません。
道糸であるナイロン2~3号を100mも巻ければ十分なので、小さめのリールでOKです。
僕が使っているのがサハラのリールで、低価格にも関わらず耐久性が高く安心して使うことができます。
これにナイロン2号を100m以上巻けば準備OKです。
電気ウキ
夜釣りということで当たりがはっきり見えるように、電気ウキを使用します。
今回は、家にあった1号で試してみて、うまく沈まないようであれば3Bなど更に軽いものに変更する予定です。
オモリは、ウキにあったものを選んでください。
狙うレンジをしっかり固定するためにウキ止めが必須です。
仕掛けを全部組んだ後からでも取り付けのできるウキ止め糸がおすすめ!
ウキ止めゴムだと緩くなったり問題が発生してしまうと全て組み直しになって時間がもったいないです。
また、ガイドを通るときに抵抗になってしまうので飛距離にも影響します。
あとはシモリ玉と絡まん棒を取り付けるとOK!
この記事で使っていた仕掛けと似たようなものになっているので、参考にしてください。
サルカン
絡まん棒の下側に、サルカン、もしくはタル付きオモリを結びます。
1号の電気ウキを使うなら、1号のオモリを取り付けます。
浮力に余裕をもたせたいということなら、ガン玉で対応することもありです。
今回、僕はガン玉の方で対応しており、次の項目で説明します。
メバル仕掛け
持ってきたのがメバルウキ釣り仕掛け2本鈎です。
電気ウキ1号で組んでいるので、3.75gでちょうどいいぐらいになります。
タックルボックスの中に1gのガン玉があったので、これを使うことにしました。
まず、サルカンにこちらの仕掛けを連結させて、メバル仕掛けのスナップのすぐ下に1gのガン玉を2つ打ち、下側の鈎のすぐ上にもう1つ打ちます。
これで計3gになり、下側に1つ打ったのは先にスムーズに沈めさせてオマツリ防止のためです。
本当に効果があったのかは分かりませんが、今回はオマツリせずに楽しめたので少しは効果があったのでしょう!
ガン玉3B=約1gと分かりやすいので持っていれば、ウキの微調整などに使えるのでかなり便利です。
エビ撒き釣りの釣り方
仕掛け作りは終わりましたが、エビ撒き釣りで最も大事なことがエビを活かしておくことです。
エビの動きでアピールをしなければならないので、弱っているとアピール不足になってしまいます。
活きエサを入れるためのバッグが必要で、酸素を送り込むエアーポンプ、エビを掬う網もセットになっており、必要なものがこれだけで揃います。
これがあれば、あとは釣具屋で活きエビを買うだけです!
エビを撒くための撒き餌ひしゃくも必要となります。
釣具屋にエビを買いに行くとシラサエビが売られていることが多く、琵琶湖が産地のスジエビと呼ばれるもので1杯500円ほどで売られています。
これを4杯ほど購入し、現地に向かいます。
夜のメバルは、表層に浮いていることが多いのでタナを1ヒロに設定し、2本鈎にそれぞれシラサエビをちょん掛け(尾付近のお腹側から背中側に向けて鈎を刺す掛け方)し、記念すべき1投目を放り込みます。
放り込んだら、ひしゃくにエビを5匹ほど掬い、手のひらでフタをして数回振ってエビを気絶させます。
そうすることで泳ぐことができず、しばらく沈んでから動き出すので、メバルの仕掛けと同調してくれます。
仕掛けをある程度流したら回収、エビの状態を確認し、大丈夫そうなら再度投げ込みとエビを撒きます。
エビを撒き餌にしているとその場に魚が集まり始めることで、自分専用のポイントができるわけです。
・・・1時間程度続けるも反応がありません。
タナも変えたりしてますが、何の返事もありません。
場所が悪いのか、潮が悪く活性が低いのか、そもそもいないのかよく分からない状態が続きます。
それでも、続けていると勢いよくウキが沈んで横に移動していく!
慌てて合わせを入れると、待ち望んでいた引きが!
初めてのエビ撒き釣りでの釣果に興奮して、ブレッブレのメバルさん登場。
電気ウキが沈んでいく瞬間は、何度経験してもめちゃくちゃ興奮する!!
サイズは17cmでしたが20cm以上を考えていたのでリリースします。
メバルやガシラなど根魚と呼ばれる魚たちは、成長にかなりの年月がかかります。
何十年先でも、みんながずっと釣りを楽しめるように小さいサイズやお腹が膨らんでいる魚たちは逃がしてあげましょう。
ちなみに、メバルは卵胎生(らんたいせい)といって雌のお腹の中で卵が孵化して卵ではなく、メバルの赤ちゃんを産みます。
サイズアップを目指して、どんどん流していきます!
そしたら、割とすぐにウキがまた沈みます。
んー、18cmぐらいかな?
煮付けにしたら、お酒が何杯も飲めるぐらいに美味しいですがリリースです。
15cmが釣れましたw
なかなか20cmは、高い壁です。
連続して5匹ぐらい釣れたところで、それ以降当たりがなくなり、納竿となりました。
エビ撒き釣りで初めてのメバルをゲットしよう!
初めてやってみましたが、無事ターゲットのメバルを釣り上げることができました。
正直、ボウズになると思っていたので、驚きですw
夜釣りの電気ウキは見ているだけでも楽しく、沈んだときなんて言葉にできないぐらいに興奮します!
沈んだときに興奮できますし、乗ったときには引きを楽しむこともできるので、2重に楽しいのがエビ撒きのウキ釣りです。
また、夜釣りということでアナゴ狙いのぶっこみもすることができるため、豪華な晩御飯になる、なんてこともあり得ます。
エビ撒き釣りではエビをエサにしているので、シーバス、チヌ、ヒラメといったメバルだけでなく他の魚種もかかることがあり、あげてくるまで何がかかったのか分からない楽しみもあります。
難しそうに見えて初心者にでもできる楽しめる釣りが、エビ撒き釣りです!
ぜひ、新しい釣りにチャレンジしてみてください。